転職者の声

転職は「縁とタイミング」 Tさん(28才)

Tさん (28才) 画像処理用LED照明の開発・製造会社

突然ですが、新卒で配属されたのはカスタマーサポート部門でした。
皆様ご存じの通り、カスタマーサポートとは会社における「防波堤」です。

一日中鳴り続ける電話。理不尽な要求。ボリュームの壊れた怒声。
訳もわからず謝罪。板挟み。社内での低評価=薄給。
こんな環境の中、私が会社に残っていた理由は同じ境遇の下に
築き上げられた人間関係だけでした。
もういい加減に辞めないとやばい!と思いつつ迎えた入社五年目。

会社は大手メーカーの価格競争に巻き込まれて大きく後退し、
カスタマーサポート部門は大幅に縮小。私も例外なく
セールスエンジニア部門へ異動と相成りました。

仕事自体はカスタマーサポートに比べ精神的に数段楽には
なりましたが、同時に私が会社に残っていた唯一の理由も
なくなりました。異動で心機一転!と前向きにも捉えてみましたが、
あろうことか前期末に約束された昇進、昇給はすべてなかったことに・・・
出血赤札年俸提示が待っていました。

会社からは慰留されましたが、無理です。実家から出られません。
生命保険に入れません。車が買い換えられません。結婚できません。贅沢でしょうか?

すっかり暗い話になってしまいました。

私の転職活動は度胸のない自分に踏ん切りを付けるために
離職してからスタートを切りました。
切ったはずでした・・・。

実は私には少々「やんちゃ」な趣味があり、折角のチャンスと
ばかりに離職後4ヶ月もの間、「人生の中休み」と称して
「やんちゃ」に没頭してしまいました。人生の諸先輩方から
「社会を舐めとんか!」とのお叱りが聞こえてきそうですが、
何卒若輩者ゆえの珍走とお許し下さい。

そんな訳で転職活動は離職後5ヶ月目よりスタートを切りました。
まず、私はなんとなく挙げた三つの条件を満たす仕事を探し始めました。

1.勤務地が近いこと 2.完全週休二日制であること 3.前職の知識が活かせること

当初はこれくらいの条件であれば、すぐにでも仕事は見つかるだろうと
高をくくっておりましたが、現実はそれほど甘くはありません。
たまに見つけては応募するのですが、書類選考で無惨にも
砕け散る有様。状況は好転することもないまま、気が付けば
簡単に3ヶ月が経過しておりました。無職の時間はとてつもなく
速く流れていきます。離職してから早7ヶ月。正直焦ります。
職業欄に「無職」の二文字を書く屈辱もすでに限界に達しておりました。

そんな折り、ようやく辿り着いた面接の前にふと
「会社を退職した本当の理由は?」と自問する機会がありました。

会社を退職した理由=面接で真っ先に聞かれる定番中の
定番なわけですから、正当性のある外向きなものはいくらでも
考えてはありましたが、本心は・・・?

よくよく考えると離職してから此の方、真剣に考えたことがなかったように思います。
上司や同僚との別離。どうも合わない新しい上司。
浮き足立つ経営陣と経営方針。外資への突然の身売り。
メーカー本意の不毛な商品の相次ぐリリース。見込めないキャリアアップ。
名ばかりの実力主義を謳う評価制度。遠路遙々タイムカードを
確認しに来られる副社長殿の精悍なお姿。
挙げだしたらきりがありませんが、最も大きな理由=転職の条件で
あるはずの『給与』をいつの間にやら忘れておりました。

この条件一本に絞ってみよう!と思い始めた矢先、ふと以前に
北田さんからご紹介いただいたある会社を思い出しました。
この会社は勤務先が遠く、若干職種も合わなかったために実は
一度お断りしたのですが、給与を第一に考えると十分転職を
検討する価値のある会社でした。

そうなればあとは北田さんにお任せです。私の知らないところで
話しがトントン拍子に進んでいたようで、気が付けば実質三日で決まってしまいました。

転職は「縁とタイミング」とよく言われますが、このときほど実感したことはありません。

さて、北田さんには
「転職は在職中にすべきで、離職後にすべきものではない」
とお会いする度にこれでもか!これでもか!と言われ続けました。

離職してからの転職活動は確かに大きな不安に襲われますし、
なんとなく世間体を気にしながらの生活を自然に強いられ、
大変精神衛生上宜しくありません。

しかし、これは若輩者だけの特権かと思いますが、
無職=暇であるが故に、今まで気付かなかった発見や
経験が数多くできるのもまた事実です。

将来のこと、家族のこと、仕事のこと、趣味のこと、友人のこと、
保険のこと、お金のこと、各種手続きのこと・・・etc 私はそう感じました。

最後に転職活動中、もしくは転職をお考えで運悪くこの
取り留めのない文章に最後までお付き合い下さった方々。

どうも有り難う御座いました。

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